ウォーリーを探せ。
僕の小さい頃、「ウォーリーを探せ」って結構でまわっていた、というか、
いろんなところで見かけたのですが、僕の中では安野光雄さんの
「旅の絵本」の方が楽しかったのですね。
柔らかなタッチのイラストの中、
主人公が馬に乗り、歩き、旅をしている様子を描いています。
これを見つけるのが、なかなかに難しい。
その頃を思い返してみると、
この絵本からたくさんの刺激をえていたことを
思い出し、懐かしく思います。
迷路を描いたり、自分の遊びにいく道を描いてみたり、
工作をしてみたりと。
昔の方が、今よりアクティブになにかを作っていたのを
思い出す。
材料だって、公園とか近くのスーパーへ使わないダンボールや
紙をもらいにいったりと。
安野さんご自身が旅にで、その時に出会った風景や出来事を
描いた絵本です。
見聞を広めるのではなく、迷いの中、さらなる迷いを求め旅に出たそうです。
「迷い」とは何かを発見できると。
人間としての「悩み」というのは、答えはないもの。
答えは与えられたものでは、その人の答えではない。
何を感じ、何を思い、どうしたいのか。
それを自分で見出されたときに、迷いなく進むことができる。
でも、また迷うのだけどね。
人に打ち明け、話してもらったことが
しっくりこないのは、それを「答え」として受け取っているから。
それもひとつの考え方、として捉えないといけない。
なんだったら自分の中ですでに答えはわかっているはず。
ただただ、怖いから、歩み出さないだけのことに思うね。
小さな頃に読んでいた絵本は、こんなにも深い思いが詰まっているものだったのだ、と
大人になってから気づいた。